自然人類学とはどんな学問か?

 私たちは、ヒトを含む霊長類の進化・適応の過程とその背景を、幅広いテーマに基づいて研究しています。自分自身の由来への探究心は自然科学を誕生させた原動力であり、ミクロからマクロまで様々な階層で生物学的知見が集積しつつある現代において、ヒトの理解についての生物学的関心はますます高まると予想されます。
 しかし、どのような生物を対象としても、その本質を理解するには現在の適応を知るだけでは不十分であり、今に至る進化の歴史を理解することが欠かせません。直接観察できない過去を知るためには、様々な手がかりを用います。私たちがこれまで扱ってきた研究材料には、化石霊長類・化石人類とそれらに伴う他の動植物化石、縄文など国内外の古人骨とその遺跡、ヒト・類人猿を始め様々な種類の現生霊長類の歯牙、筋・骨格、脳などがあり、比較解剖学、古病理学、数量形態学、運動生理学、バイオメカニクス、安定同位体分析などの方法を用いて研究をしています。発掘資料は過去の一側面を切り取った直接証拠ですが、そこに閉じ込められている情報を引き出すには、注意深い観察と斬新な発想が必要です。分科に所属する教員だけで対応できる範囲は限られますが、共同研究者と協力して、できるだけ多様性の高い若手研究者を育成するように努めています。
 私たちの研究室では、海外での発掘調査を積極的に行っており、最近では、ケニア、グルジア、トルコ、イランで調査を行いました。中でもケニアでの化石類人猿・人類発掘調査は、30年以上継続している研究室の中心的プロジェクトで、人類学の教科書を書き換える発見をいくつもしてきました。

 

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2016/03/25 中務教授が共同代表を務めるケニアと日本が中心となった国際チームが研究成果を発表。

朝日新聞(3月25日37面)、読売新聞(3月25日37面)、産経新聞(4月5日23面)に掲載されました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2015/160324_1.html

2012/04/20

研究紹介記事
「 京都まなびの系譜ー古生物 人の進化」に中務教授が掲載されました。

2012/04/20 京都新聞

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