自然人類学とはどんな学問か?

 私たちは、ヒトを含む霊長類の進化・適応の過程とその背景を、幅広いテーマに基づいて研究しています。自分自身の由来への探究心は自然科学を 誕生させた原動力であり、ミクロからマクロまで様々な階層で生物学的知見が集積しつつある現代において、ヒトの理解についての生物学的関心はます ます高まると予想されます。
 しかし、どのような生物を対象としても、その本質を理解するには現在の適応を知るだけでは不十分であり、今に至る進化の歴史を理解することが欠 かせません。直接観察できない過去を知るためには、様々な手がかりを用います。私たちがこれまで扱ってきた研究材料には、化石霊長類・化石人類と それらに伴う他の動植物化石、縄文など国内外の古人骨とその遺跡、ヒト・類人猿を始め様々な種類の現生霊長類の歯牙、筋・骨格、脳などがあり、比 較解剖学、古病理学、数量形態学、運動生理学、バイオメカニクス、安定同位体分析などの方法を用いて研究をしています。発掘資料は過去の一側面を 切り取った直接証拠ですが、そこに閉じ込められている情報を引き出すには、注意深い観察と斬新な発想が必要です。分科に所属する教員だけで対応で きる範囲は限られますが、共同研究者と協力して、できるだけ多様性の高い若手研究者を育成するように努めています。
 私たちの研究室では、海外での発掘調査を積極的に行っており、最近では、ケニア、グルジア、トルコ、イランで調査を行いました。中でもケニアで の化石類人猿・人類の発掘調査は、30年以上継続している研究室の中心的プロジェクトで、人類学の教科書を書き換える発見をいくつもしてきました。

 

What's New

2020/6/5 2021年度理学研究科修士課程学生募集要項を公表しました。
2020/4/23 大学院進学を考えている皆さんへ

当研究室への進学を考えている人には、事前に入試説明会、研究室訪問などによって、研究室の活動、雰囲気を知ってもらうようにしています。しかし、新型コロナウイルス流行により、当面は実際に足を運んでもらう事が難しいと考えられます。そこで、オンラインによる面談を受けつけます。皆さんのインターネット環境に対応した方法を考えますから、まずは shizen(a)anthro.zool.kyoto-u.ac.jp に面談希望の連絡を送ってください。
* (a)を@に置き換えてください。
2020/4/25 京都大学大学院理学研究科生物科学専攻入試説明会・オープンラボ(開催中止)
修士課程大学院入試の受験を考えておられる方を対象に、説明会を開催いたします。
2020/4/18 The 89th Annual Meeting of the American Association of Physical Anthropologists
(開催中止)
口頭発表 森本直記
“Locomotor vs. non-locomotor signals in bony labyrinth: insights from fossil and modern anthropoid primates.”
2020/4/1 メンバー更新しました。
2020/3/23-24 学位記を受領しました。おめでとう!

2020/2/14 学部生課題研究の発表会後、懇親会をしました。
2020/2/4 富澤佑真が修士論文公聴会を行いました。
2020/1/29 PINA Martaの来日に際して、京都駅で食事会をしました。

2020/1/14 猪肉、キジ鍋で新年会をしました。
2019/12/25 クリスマスに、如意ケ嶽(大文字山)に登りました。戴き物のシュトーレンも頂きました。

2019/11/26, 12/3,12/23 ゼミの後、学生が料理に腕をふるっています。 大掃除の後は、中務教授がおでんを作りました。

2019/11/5 JSPS外国人特別研究員のPINA Martaの採用期間が終了、送別会を開きました。
2019/11/2 ELCAS・最先端科学の体験型学習講座を行いました。
2019/10/13 受賞 川田 美風 第73回日本人類学会大会 若手会員大会発表賞
「霊長類における出生前後の肩幅の成長様式」
2019/10/12-10/14 第73回日本人類学会大会(佐賀市)

口頭発表
川田美風、中務真人、西村剛、兼子明久、荻原直道、山田重人、森本直記
「霊長類における出生前後の肩幅の成長様式」

PINA, M., MARCÈ-NOGUÈ, J., DeMIGUEL, D.
“Does shape really matter?”

森本直記、國松豊、中務真人、Marcia S. Ponce de León、Christoph P. E. Zollikofer、石田英實、佐々木智彦、諏訪元
「化石・現生霊長類における骨迷路の形態変異とその意味」

中務真人、國松豊、中野良彦、清水大輔、森本直記、石田英實
「ナチョラピテクスの系統的位置とその進化的意味」

過去の記事

 
 
  メディアクリップ

2018/02/01 森本助教、中務教授の研究グループがスイス・チューリッヒ大学と共同で研究成果を発表。

京都新聞(2月1日 26面)および読売新聞(2月1日 34面)に掲載されました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2017/180131_1.html

article
2016/03/25 中務教授が共同代表を務めるケニアと日本が中心となった国際チームが研究成果を発表。

朝日新聞(3月25日37面)、読売新聞(3月25日37面)、産経新聞(4月5日23面)に掲載されました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2015/160324_1.html

2012/04/20

研究紹介記事
「 京都まなびの系譜ー古生物 人の進化」に中務教授が掲載されました。

2012/04/20 京都新聞

過去の記事


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京都大学大学院理学研究科 自然人類学研究室
〒606-8502
京都市左京区北白川追分町
TEL:075-753-4083(代表)

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